紛争の内容
ご依頼者様は、工場で機械を使用した業務に従事していたところ、機械に巻き込まれ、腕や頭部に重傷を負いました。
労災の手続が行われ、後遺障害12級が認定されました。
ご本人としては、会社に対して慰謝料等を請求したいということでしたので、会社に対する損害賠償請求の交渉事件としてご依頼をいただきました。
交渉・調停・訴訟等の経過
まずは、管轄の労働局から労災関係の資料を取り寄せて、損害額を計算しました。
弁護士が入る以前、会社からは、解決金として、約1000万円を支払うという提案がされていました。
しかし、当方で計算したところ、慰謝料や逸失利益が大幅に増額したことに加え、過失についても先方の主張よりも低いものが主張できるということになりました。
具体的には、先方は、こちらに5割の過失があると主張していました。
これに対して、当方は同種の裁判例を調査し、1割~3割の過失を認定しているケースがあることを主張し、過失の減額を主張しました。
本事例の結末
何回か先方とやり取りした結果、先方もこちらの主張を受け入れ、過失については、2割を認めるということになりました。
また、慰謝料及び逸失利益については、ほぼ当方の満額を認めるということになり、結果として、約1300万円で示談することができました。
本事例に学ぶこと
労災の交渉事件の場合、会社は、労働者の過失を主張したり、逸失利益などの損害額について、低い計算方法をとったりして、かなり低い金額を提示してくることが珍しくありません。
しかし、このような場合も、交渉だからといって簡単に妥協する必要はありません。
同種の裁判例などを調査し、こちらに有利な主張をすることで、先方も交渉での解決の必要性などを考え、当初よりも大幅にこちらに有利な内容で示談することができることがあります。
弁護士 権田 健一郎





157 レビュー